ノートをスマホで撮影してそのイメージデータをアップロードしておくと、手書き文字をテキストデータ化して返してくれるKYBER SmartNote
どれくらいの精度で変換してくれるのか、気になりますよね。


ついでに、図や記号的なものは再現されるのか、とか、書き間違えてグシャグシャに消したところはどうなるんだろう、とか、興味津々。

ところで、印刷文字ならいざしらず、手書き文字をOCR認識させてもなかなか完璧には変換されない、という話をよく聞きます。
これに対してKYBERのサービスは、「人によるチェック」を経ることで、高い精度でテキスト化してくれるそうです。

果たしてコイツはどのくらいやれるのか。
その結果をどうぞ。

KYBER SmartNoteの読み取り精度

手書きのメモと変換後のテキストを見比べてみてください。

【1】文字の挿入と書き間違いのあるもの
誤植なしで変換されています。
挿入指示(下記イメージ:マル囲み部分左)には対応してもらえませんでしたが、書き間違えてグシャグシャ消した部分(マル囲み部分右)はちゃんと消えていました。
それはそうと、「。」も「、」も適当に「.」で書いていたら、それが忠実に再現されていました。テキストになってみると、日本語としてやや違和感が。。。

KYBER SmartNote 手書きメモ1

KYBER SmartNote 手書きメモ1

スマートフォン利用状況についてのインタビュー
2012/07/31 13:30 13:50
対象者:営業課 坂上さん
使用しているスマートフォン:BlackBerry 使用歴:3年半
●どういった時にスマートフォンを使っているか.
・メール(PCに届くものも同期)
・電話
・スケジュール管理(Googleカレンダー)
・Webサイト閲覧(調べものなど)
●顧客とのミーティング内容はどのように記録しているか.
・ノートに書いて、帰社後Excelに記入(顧客リストと連携)
社内の
●打ち合せ.会議の記録は.
・ノート.会議の記事録は書記がアップしたものを確認している.
●なぜノートを使っているのか(PCやスマホではなく)
・ノートPCは重い.プレゼンなどで必要なとき以外は身軽に.
また.ノートならさっと出せる.移動中でも.
スマホも持ち歩きには便利だが.客先では入力し辛い.
●スマホで管理している情報はあるか
・仕事ではPCが主だが、プライベートなら写真くらいか.
PC.スマホ双方で同期をとって閲覧,管理するケースが多い.

【2】書き直しと囲み枠があるもの
これも誤植はありません。
文字を間違って書き直した部分(下記イメージ:マル囲み部分上)がありますが、塗りつぶして消した文字は消されていますが、書き換えには非対応。
また、テキストデータなので当然といえば当然ですが、囲み枠(下部囲み部分)は表現されていません。

KYBER SmartNote 手書きメモ2

KYBER SmartNote 手書きメモ2

ISOT
2012/07/06
KYBER SmartNote

ショットノートどとの違いは
ノートを撮影した後、
テキストデータ化できる
こと。
どれくらいの時間が
かかるのだろうか?
撮る→アップロード→
デジタル化

 

 

【3】特殊記号とフキダシがあるもの
誤植はありません。
機種依存文字であるローマ数字(下記イメージ:左部囲み部分)は問題なく表示されました。
フキダシに書いた内容(左下囲み部分)は、書いた行に文字のみ変換されました。

smartnote_memo3

smartnote_memo3

スマホ連動ノート
2012/08/01
.SHOT NOTE
○打ち合せ・会議メモ

.CamiApp
○図や絵があるもの

.Smareco note
○暗記モノ
いろいろ読み取り
.KYBER SmartNote
○取材メモ

 

 

いずれも誤植がないのはさすがです!
記号を含め、テキストデータで表現できるものはほぼ完璧に変換されました。

ただ、手書きの場合、文章の途中でことばを挿入したり、フキダシとか囲みなど図を用いて表現することがありますが、そこまでの要求はできません。まあ、プレーンテキストですから当然なのですが。
図などは、テキストと一緒に保存されるイメージデータ(ノートを撮影したデータ)で補完することになります。

それから、【1】のように句読点をいい加減に書くと書いたままの記号で表現されますから、気になる人は「、」「,」「。」はきちんと書き分ける必要がありそうです。

 

テキスト変換の所要時間とその精度、また、どこまで変換されるのかについて試してみましたが、私の感想は、
・ノートPCやスマートフォンなどのモバイル端末よりも手書きがよくて
・文字中心の内容で
・書いた内容をテキストデータ化する必要があり(人に送ったりとか、それを使って何かを編集するとか)
・自分で入力する時間が惜しい
という人にぴったりなんじゃないかなと思います。

あるいは、テキストにして編集する必要はない場合でも、他の製品のようにイメージを保存しておくだけよりは、本文検索ができる点で便利かもしれません。


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